訪問記 No.15

訪問記 No.15

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訪問日 03/04/05−06

訪問先。日高・室蘭本線。

1.計画

 4月になったので、雪も消えた北海道の訪問を再開する。道南の日高本線の残りと室蘭本線の苫小牧−東室蘭を中心に回ることとする。羽田−新千歳はANAの超割で往復し、JRの移動は青春18きっぷを利用する。

2.第一日(03年04月05日)

 苫小牧駅前のビジネスホテルに泊まり、始発の静内行きで新冠駅に向かう。天気には恵まれている。
 北海道というので寒いのを覚悟してきたが、それほどでもない。風の当たらない日なただと汗ばむほどである。
 日高本線は沿線に競走馬の牧場が多くあるが、新芽が出ていないので、馬がいないと牧場という雰囲気はない。新冠駅は「出会いと憩いのセンター」と共同入居していて、新しい建物になっている。節婦駅まで列車で戻り、トレンクル(折り畳み式自転車)と列車を乗り継いで勇払駅まで戻る。
 勇払駅からは、トレンクルで沼ノ端駅まで移動し、時間稼ぎをする。このあたりは、苫小牧の中心地からも近いところであるが、工場がおおく、駅間も、苫小牧−沼ノ端が8.8kmで、苫小牧−勇払が13.1kmと長い。日高本線からの線路は苫小牧の手前6.8kmのあたりで並走し、4km手前で合流してしまう。でも、駅がないので、日高本線と千歳・札幌方面の利用客は8km超(13.6km)も余分に運賃を支払っていることになる。
 沼ノ端−白老間はJR北海道で一番長い直線区間である。
 トレンクルを利用して得た時間で、青葉−白老間の各駅を訪問し、荻野駅も、列車待ち合わせを利用して訪問となった。
 苫小牧−東室蘭は複線ではあるが、普通列車の本数が少なく苫小牧−糸井、東室蘭−登別の区間運転もあり、効率的な訪問がしずらい。

3.第二日(03年04月06日)

 東室蘭駅から室蘭駅方面に向かい、戻って崎守まで行き、北吉原までの各駅に訪問しながら新千歳空港に戻る。
 東室蘭駅は橋上駅であるが、入り口は簡素で、中心駅とは思えない作りである。
 二面四線の構造であるが、一番線は行き止まりのレールがあるだけで、ホームはない。地元の人は気にならないのだろうが、ちょっとびっくりする。
 東室蘭駅−室蘭駅は、完全なローカル線であるが、複線電化である。各駅とも、古びた駅舎がある。室蘭駅は建て直されて味気のない近代駅舎になっていた。東室蘭5:53の始発は折り返しの回送列車のようなもので、乗客は私一人、乗務員は研修中の運転手と指導者の二人であった。
 母恋駅までは乗客が三人になった折り返し列車で、御崎駅、輪西駅とトレンクルで回り、東室蘭駅経由で崎守駅に向かう。途中に「陣屋町駅」なる看板があり、ドキッとするが、貨物駅とわかり胸をなでおろす。
 崎守駅は段丘の上にホームがあり階段が長い。高速で通過する列車から氷雪が飛び散ることがあり、向い側であっても注意せよとの張り紙がある。
 予定通り、各駅を回る。日本製紙白老工場の前にある北吉原駅はかつては橋上駅だった。現在も駅舎・事務室は残っているが利用されていない。ホームから駅舎に向う階段は上下とも閉鎖されており、ホームの外側にある階段だけが利用できる。ホームの囲いは一部が開いていて道路から直接出入りできる。
 かつては、ホーム外側の階段から駅舎まで登り、改札を通って、ホームに階段で下りるということになっていたのだろう。
 なぜか、ホームには灰皿だけでゴミ箱がなく、駅舎まで登らないとゴミは捨てられない。
 ダイヤの関係で飛行機との接続が悪く、新千歳空港には早く着きすぎた。超割は予約変更できないが、この時期は北海道の航空機利用者は少ないとみえて、次便への変更ができ、予定よりも早く帰京した。

 今回の成果は30駅、通算8518駅の訪問(訪問後の廃止駅を含む。)で、残りは1166駅(旅客扱いせず、徒歩で簡単に訪問できない駅は除く)となった。