訪問記 No.10

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訪問日 03/01/25−26

訪問先。鹿児島本線、肥薩線。

1.計画

今回は、八代−米ノ津(出水の一駅だけ八代寄り)と肥薩線の人吉−吉松を中心にまわることにする。
乗車券はANAの超割と九遊きっぷを組み合わせた。

2.第一日(03年01月25日)

博多で前泊した。始発で大牟田へ、乗換えて、熊本工大前、上熊本の両駅を訪問する。上熊本駅は熊本の北のターミナルで、特急が停車し、熊本電鉄・市電の始発駅もある。自動車が普及するまでは、相当に賑わいであったであろう。駅舎は大正2年の建築だそうで、風格が感じられる。
鹿児島本線は八代を境に熊本寄りは複線、水俣寄りは原則単線となっているなど様相が全く異なる。歴史的にも、八代までは1896年の開通で、現在の肥薩線が1909年に鹿児島本線として全通する。現在の海岸沿いの鹿児島本線は1927年の全通である。
普通列車は八代より北は高速運転が可能な新鋭ワンマン車、南は455系の古い車輌で車掌が乗車している。
肥後二見−肥後田浦は鹿児島本線は海岸線沿いで、国道3号線と大きく離れてしまう。肥後二見駅では特急の行き違い待ちで5分停車、訪問駅とした。おかげで、トレンクル(折畳み自転車)での移動が、当初予定の肥後二見−上田浦がなくなり上田浦−肥後田浦−海浦と一駅区間短くなった。県道254号線を行くのだが、アップダウンがきつい。
海浦駅は、段丘の上にある海が見下ろせる駅である。小さい漁港も見える。待合コーナーは海を向いており、のんびりするに向きにはおすすめの駅である。ただ、海との間に国道3号線が通っているのが難点である。
津奈木駅も特急の行き違い待ちで4分停車、訪問駅とした。
米ノ津駅は鹿児島県で最後の訪問駅となった。計画通り八代−米ノ津の全駅訪問を完了し、翌日の肥薩線訪問に備えて、人吉に移動し宿泊する。

3.第二日(03年01月26日)

人吉−吉松は山岳路線で矢岳高原の景観の素晴らしさ、ループ線+スイッチバックの大畑駅、スイッチバックの真幸駅などで有名だ。
一日5往復の普通列車の運行だが、途中での行き違いはない。車輌は4人掛けの一部(中央部)が畳と座布団になっている。
矢岳駅はトイレ・タバコ休憩か3分停車で、矢岳駅の滞在より真幸−吉松の乗車を優先して、訪問とした。結局、人吉−矢岳−吉松−大畑−真幸−人吉と乗車し、大畑のループ線は4回も通過し、十分堪能した。
あとは、熊本空港までの移動を兼ねて5駅を訪問した。一勝地駅には「肥薩線は地域に愛され90年」の看板があったが、前述の通り、今の肥薩線は1909年から1927年までは鹿児島本線であり、90年には違和感があった。
熊本駅は市街地の中心よりかなり南にあり、空港行きのバスは市街地を30分もこまめに回る。

なお、今回は訪問した24駅のうち6駅(上熊本、日奈久、肥後田浦、湯浦、人吉、千丁)に丸ポストがあった。有名観光地でない駅ではめったにない高率である。

今回の成果は24駅、通算8291駅の訪問(訪問後の廃止駅を含む。)で、残りは1383駅(旅客扱いせず、徒歩で簡単に訪問できない駅は除く)となった。