訪問記 No.1
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訪問日 02/10/11−02/10/14
訪問先。江差線・函館本線・函館市交通局。
訪問駅数が8000を越えた。これ機に、訪問記をアップすることにした。ひたすら駅を回るだけなのですが、よろしかったらお読みください。
1.現状と計画の立て方
残る未訪問の地域は、北海道、九州、山口、島根、広島である。
青森、広島、島根、四国までは、原則、東京から近いところから順に訪問していたが、02年3月の四国の訪問完了を機に訪問地区を北海道・九州に変更した。
計画を立てるのは非常に面白い。おおまかなところは、次の手順になる。まず、地域別にどの順序で訪問するかを決める。車輌には全く興味のない私にとって一番面白くない路面電車・地下鉄が最初になる。次に、15−30分以内の間隔で運行されている近郊列車の駅になる。だが、未訪問駅が数駅だけ残るのも面白くないので、地域の最後の調節用にを少し残しておく。そして、一番不便なところから順に訪問する。
自主ルールを99年4月に改定し、駅間移動をする場合、持参のトレンクル(折りたたみミニ自転車)の使用も可とした。雨の日に自転車には乗りたくないので、自転車の使用と未使用の二つの予定を作成する。
2.予約と計画
今回は、本年最後の北海道訪問にした。寒いときに寒い所に、暑いときに暑い所に行くのが旅行の醍醐味とおっしゃる方がいるが、私は寒いときは九州にと思っている。そろそろ、道北・道東だと寒そうなので、函館近辺とした。このあたりなら、会社を引けてから、東北新幹線と北斗星1号と組み合わせて連休初日の早朝に目的地域に到着する。
鉄道ファンですから、飛行機の利用は本意ではなく、列車を利用したいのだが、時間的な理由でいたしかたなく飛行機になっている。なんと、初めての北斗星だ。
9月11日、一ヶ月前の指定席販売開始日だ。会社の引け後に、やまびこ53号と北斗星1号の寝台券を買いに行く。なんと、北斗星のB寝台は最後の一枚とのこと。いまどき寝台列車なんて、発売開始日に買えば大丈夫とたかをくくっちゃいけません。
回る順は、やまびこ53号・北斗星1号で森駅まで、森−八雲、森−大沼(砂原線)を回って木古内で泊まる。翌日は吉堀−江差、木古内−茂辺地を回り函館で泊まる。最終日は、桔梗−姫川と函館市電の残りを回って飛行機で帰京とした。これは、晴れの日用で雨の日は別計画になっている。結果的には、晴れたのですが。
3.出発
東京駅を10月11日19時4分にやまびこ53号で出発する。出発2分前になって、自分の席に座っている人がいるというおっさんが乗ってきた。特急券を見せてもらったが、こまちの指定券だ。列車が違うと教えてあげて、事なきを得た。指定席は上野を出るとほぼ空席のない状態であった。自動改札を利用すると検札に来ないのは面倒くささがなくてよい。
まず、大丸で買った弁当と途中地域の地酒をいただく。可能な限り、訪問駅や通過する地域の地酒をいただくことにしている。
21時57分に一ノ関駅着、5分遅れで22時25分発となった北斗星1号に乗り換える。乗車する人は見える範囲では私を含めて3名であった。すぐ検札に来て、寝酒(焼酎)を飲んで寝る。
森駅到着の20分前に車掌が起しに来る。いつものことだが、ご丁寧なことだ。が、その30分前には目が覚める。老人現象だ。定刻運転になっている。
北斗星は禁煙車なのに灰皿があり、タバコを吸う人がいて、気分を損ねられた。
4.第一日(02年10月12日)
天気はよいし、自転車移動するにはちょうどよい気温である。森駅から桂川駅経由で石谷駅まで自転車で行く。石谷駅からは鷲ノ巣駅までワンマン列車にのる。乗ったときは、なんと乗客はなし。一人も乗客がいないというのはなかなかできない経験だ。
鷲ノ巣駅は元信号所である。近くのバス停は「鷲ノ巣信号所前」になっている。ホームの長さが一両分もない。JR北海道はワンマン列車の乗降を一般的な前の車輌の「後乗・前降」でなく「前乗・前降」にしているのはホームの長さの足りない駅があるからかと納得した。ここから、長万部方面は一駅だけ単線になる。
鷲ノ巣駅から八雲駅・山越駅・野田生駅・落部駅と自転車で回る。落部駅を出たところで自転車がパンク、ついていない。ところが、後で修理した自転車店でタイヤ交換を行っていないのが原因とわかり、実は自業自得なのだった。自転車を引いて石倉駅から本石倉駅に行く。石倉駅は国道5号線からは分かりにくいところで、なんと上りホームには駅名標がない。
本石倉駅から列車に乗る。石谷−桂川は途中まで海岸の際を通るので、海底が透けてみえる。トンネルに入ると面白くなくなってしまう。
東森駅まで行って砂原線を回る予定を変更して、森駅下車、パンクの修理を行う。タイヤ磨耗の応急処置もしてもらって1200円で、自転車には乗れるようになった。
結果的には一時間のロス。砂原線はあきらめて、姫川駅へいく。行き違い停車の間に待合室と駅名標を撮影する。上り列車だからできるので、下り列車だと、列車が構内踏切を塞いでしまうので、待合室のある上りホームに行けない。姫川駅は訪問済とし、そのまま東山駅まで乗車する。これは、結果的に幸運であった。地図だけを頼りに東山駅に着くのは相当に難しそうだ。
東山駅は小駅である。公道までの通路は幅0.5m未満で、敷石がごろごろしており、利用者の少ないことを示している。駒ケ岳を左手に見ながら駒ヶ岳駅、赤井川駅、大沼公園駅と回る。
幸運にも大沼公園発15時10分の北斗12号に間に合ったので、函館駅で15時36分発のはつかり26号に乗換え、木古内駅へ。木古内駅から自転車で札苅駅に戻り、17時13分発の江差行きで木古内駅に再度行って、宿泊する。
札苅駅を訪問しておくと、未訪問区間が泉沢−茂辺地になり明日の訪問の際自転車移動の距離が短くなり都合がよい。
5.第二日(02年10月13日)
きょうは、今回のハイライトの江差線である。天気も申し分ない。木古内駅を6時43分発の始発で分水嶺を越えて神明駅まで。乗客は私一人だが2両編成である。上りのための回送列車という感じだ。神明駅で私が下車すると乗客はなしになった。神明駅は木のホーム・木の駅舎でまわりに廃屋もあり、霧がかかっていて、カラスがいなければ最高の雰囲気である。ただ、待合室内の美容院の貼り紙には週2回の営業になることが記されており、考えさせられる。
再び分水嶺を越えて吉堀駅まで戻り、三度分水嶺を越えて湯ノ岱駅へと列車で移動する。湯ノ岱駅は列車交換設備があり、タブレットを持った駅員がいる。ここから、上ノ国駅まで自転車で移動する。ほとんどが下り勾配なので、気持ちよい。予想をより早く上ノ国駅に到着する。
途中、湯ノ岱−宮越の道路沿いには「天の川」なる駅名標がある。近くを天野川なる川が流れていたのだが、天の川に名称を変えたらしい(?)。その証拠に川の古い名称板は「天野川」になっている。
上ノ国駅では2時間以上の時間があるので、食事・PC入力を行う。最初は静かだったが、中高校生が来て騒がしくなる。おっさん(私のこと)は完全に無視されている。江差駅まで列車で移動する。江差駅は駅員配置だが、改札はしない。列車で精算する。
JR北海道は駅員配置でも改札業務をしない駅が多い。改札業務を行う駅は、発車の数分前までホームに入れてくれないので、駅名標を撮影する時間がないこともあるので注意を要する。フィルムのカメラからデジカメに変えたので、時間がかかるし、電池切れになって大慌てすることもある。
江差駅では54分の待ち合わせで木古内方面に折り返す。観光をしてみたいとも思うが、駅は町の端にあり、自転車は応急処置なのでいつだめになるか不安だし、じっとしている。
4回目の分水嶺越えをして泉沢駅まで戻り、津軽海峡沿いを釜谷駅・渡島当別駅経由で茂辺地駅に向かう。茂辺地駅は少しわかりにくい場所にあった。
茂辺地駅から函館駅まで列車で移動し、宿泊する。途中、上磯駅では停車時間中に近くのスーパーをのぞいてみると長ネギが3本50円。信じられない安さだ。
6.第三日(02年10月14日)
今日は、鉄道の日。今日も天気が良い。日の出にあわせて活動する。
まず、99年8月25日の訪問で日没のため乗り残した函館交通局の3駅に行く。これを済ませると、砂原線と大沼−桔梗が今日の訪問駅である。函館発6時6分の長万部行き始発で東森駅まで行く。自転車で尾白内駅経由で掛澗駅まで、列車で渡島砂原駅まで移動する。これから自転車で大沼駅まで各駅経由で移動だが、どの駅も主要道路から大きく離れており前途多難を思わせる。渡島沼尻駅・鹿部駅は案内標識もあり問題なく訪問した。ここから銚子口駅が難関で、地図だけが頼りだ。道道43号線から、東大沼温泉に入り、未舗装の道を通り、銚子口駅へ、大沼の周回道路に出て流山温泉駅、分かりにくい池田園駅を経て、うらびれた大沼駅に着く。無事到着の祝杯をあげたいが、仁山駅−渡島大野駅の自転車移動が残っているのでがまん。
大沼駅から急勾配を上がって仁山駅へ、その位置のエネルギーをいただいて快適に渡島大野駅に着く。自転車移動は終了、大沼駅の近くの酒屋で買った缶チューハイで祝杯をあげる。
七飯駅、桔梗駅、大中山駅と列車で訪問する。最後の駅はホッとする気持ちと、疲れたのと、明日からの仕事と思いが重なる。16時10分に予定通り、函館駅に着く。バスで函館空港に移動し、ANA864で帰京する。
これで、JR江差線と函館市交通局の全駅と鷲ノ巣駅以南の函館本線の全駅訪問となった。
今回の成果は46駅、通算8057駅の訪問となった。